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2016年9月2日金曜日

使えない筋肉という日本だけの都市伝説

どうもこんばんは、バセッジオです。
前回は筋トレは貯金だ!というテーマでお送りしました。本日は「使えない筋肉という日本だけの都市伝説」についてお伝えしていこうと思います。


皆さん学生時代の頃、どのようなスポーツをやっていましたか?僕は水泳とテニスをやっていたころがあるのですが、その頃しきりに指導教官から「筋トレをするとスタミナと素早さが落ちるからやめておけ」「腕立て、腹筋など自重にしなさい」と指導されてきました。



この経験は僕だけは無く、意外に様々なスポーツで、未だに言われているようです。本当でしょうか。

クリスティアーノロナウドの日常メニュー

スクワット  150kg 6回×4
ベンチプレス100kg 6回×4
レッグプレス200kg 6回×4
デッドリフト 200kg 6回×4
ショルダープレス 70kg 6回×4
アームカール   30kg 6回×4
ラットプルダウン 75kg 6回×4

細マッチョの代名詞として語られていますが、これだけのメニューをこなせる「細マッチョ」はいません。なぜなら、筋肉の大きさと持ち上げられる重さは比例しますので、体重の2倍のスクワットが挙がるカラダがいわゆる「細マッチョ」であるはずがないからです。

体脂肪が1ケタ台で、肩が大きく、太ももが太くふくらはぎが細いので相対的にスリムに見えるだけなのです。


体幹トレで有名な長友選手のトレーニング


具体的な数値は、公表されていないものの、週に3日2時間のウェイトトレーニングを取り入れています。ご本人は素人でも簡単に始められる教本として「自重体幹トレーニング」を推奨していますが、本人は「体幹は重要なものの、ウェイトによる体幹強化」トレーニングを行っています。

同様に、当然格闘技選手などはほぼ全員、水泳のマイケル・フェルプス選手、ゴルフの松山英樹選手、メジャーに行ってから驚くべき肉体改造を成し遂げたダルビッシュ選手など、有名スポーツ選手であればあるほど、ウェイトトレーニングによる「筋トレ」を重視していることがわかります。

筋トレでついた筋肉が使えないと言われるのはなぜ?


まずひとつ皆さんに理解していただきたい事は、「筋トレでついた筋肉は使えない」という、ほぼ都市伝説のような、表現ではありますが、なんとなくコンセンサスがあるようなこの表現。

外国人に言っても「ほぼ全員が」???マークが浮かびます。まずは「日本だけのガラパゴス都市伝説」と思ってください。



ではなぜこのような表現がされるのでしょうか。答えは簡単です。日本人にマッチョが少ないからです。前回筋トレは貯金だ!でお話ししたように、筋肉をつけることには才能の差はなく、やったか、やらないかだとお話ししました。つまり、誰でも「良いカラダ」をつくることが出来る以上、「筋肉がある=スポーツができる」にはならないからです。

もっと言うと、マッチョが少ない日本では、マッチョであること自体が目立ちます。そして目立つという事は「あいつは何か凄いことができるらしい」という期待値が上がることになります。しかしながら、良いカラダであることと、スポーツが出来ることは比例しないので、「なんだたいしたことないな」やっぱマッチョは使えない筋肉を蓄えている。と、こうなるわけです。



一般的にスポーツのパフォーマンスの良し悪しを決めるのは筋肉量ではなく、技術と精神です。筋肉はそれをサポートする土台のようなもので、筋肉量が多いからといって、技術が良いとはならず、逆に筋肉が無くても技術があればパフォーマンスを向上させることができるでしょう。

しかしながら、プロの世界は違います。全員技術が高いレベルに
あるので、少しでも「当たり負けしない」「疲れない」「1mmでも遠くに飛ばす」という競争の世界です。何でもいいから少しでも有利に運ぶためには、技術と土台の組み合わせが必要になってきます。これがプロがウェイトトレーニングをする理由です。

仮に技術が同じなら、勝敗を決めるのはその土台となる筋肉ということができるでしょう。
僕が住んでいるヨーロッパではこれが常識です。日本と考え方が逆で、「技術が無いなら筋トレをしろ」なのです。「筋トレをすると技術が下がる」ではないのです。

いかがでしたか。
皆さんが安心して、前向きにトレーニングをしてくれれば嬉しいです。
それではおやすみSee you!

【本日のTips】
それでも長友選手の本は読む価値ある!